2023年11月中旬頃から、携帯電話に「+2」や「+28」、「+286」のいずれかから始まる国際電話の番号がかかってきていると話題です。
これらの番号からかかってくる電話は「詐欺」の可能性が高く、金銭の要求や折返し電話すると高額な電話料金が発生したりする可能性があるため、安易に折り返し等はせずに”無視”するよう心がけましょう。
なお、「+2」、「+28」や「+286」の国際電話の国番号登録はありません。
詳しくみていきましょう!
【注意】+2、+28、+286から始まる国際電話は詐欺!
「+2」や「+28」、「+286」のいずれかから始まる国際電話の番号の着信があっても詐欺の可能性が高いため”無視”することが大切です。
2023年11月中旬頃から、携帯電話に「+2」や「+28」、「+286」のいずれかから始まる国際電話の番号がかかってきたとネット上で話題です。
これらの番号からかかってくる電話は「詐欺」の可能性が高く、金銭の要求や折返し電話すると高額な電話料金が発生したりする可能性があるため、安易に折り返し等はせずに”無視”するよう心がけましょう。
では、「+2」や「+28」、「+286」はどこの国からかかってきたのか調べてみました。
すると…
+2、+28、+286から始まる国際電話はどこの国からかかってきた?
「+2、+28、+286」は国番号は未割り当てとなっており、実際にどこの国からかかってきたかは明らかになっていません。
例えば、NTTdocomoやauの国際電話サービス一覧から国番号を調べてみても該当はなし。
・+2=未割り当て
・+28=未割り当て
・+286=未割り当て
「+2」や「+28」「+286」は、どこの国も登録がありません。
さらに、「+2〜」から始まる国番号はアフリカ諸国の国番号になりますが、該当の「+2、+28、+286」は登録されていません。
どこから電話してるのか…とっても怖い…!
一方で、「+2~」の番号は、香港、ベラルーシ、エルサレムではないか?との情報がネットに出回っていますが、それぞれの国番号が異なるため誤りです。
国番号「+28」が香港ではない理由
Xの投稿をみると「+28」の番号で香港?からかかってきた、中国語だった、というような投稿が見受けられますが、「+28」は香港ではありません。
香港の国際電話の国番号を調べてみると、
「+852」のため、「+2~」の番号は香港ではありません。
一方で、中国語らしき留守電も入っていてたとの投稿もありますので、中華圏のどこかから詐欺目的でかかってきた可能性は否定できません。
国番号「+28」がベラルーシではない理由
「+28」の番号はベラルーシでは?とネット上に上がっていますが、ベラルーシの国際電話の国番号は「+2」ではなく、「+375」です。
「+28」がベラルーシでは?と噂になった理由は、国土交通省のチャイルドシート安全基準の認可国番号対応表の国番号が28だったことです。
この表をみると日本も「43」となっていて、日本の国際電話の国番号は「+81」のため、別の国番号一覧だとわかります。
「ベラルーシ、国番号」と調べるとGoogleで上記の認可国番号対応表が上位に表示されてしまうので、調べる際には情報の出処をしっかりと見極めたいですね!
国番号「+2」がエルサレムではない理由
「+2」の国番号はエルサレムではありません。
そもそもエルサレムは国ではなく、イスラエル国の東側にある最古の街が「エルサレム」とよばれています。
ここではエルサレムについて深くは割愛しますが、エルサレムはイスラエル国の都市とされているため、
となります。
こちらの国際電話国番号の一覧のサイトやこちらのケータイ&通訳サービスサイトではイスラエルは「+2」とありますが、おそらく誤りだと考えられますが、過去は「+2」だった可能性も否定はできません。
しかし、現在はイスラエル(エルサレム)の国番号は「+972」です。
国際電話を装ってかけて来てる可能性も
「+2」や「+28」「+286」のように国番号が未割り当ての地域からかかってくる理由は、国内にいながらインターネットを使って海外のアプリ等を使用し、電話番号を偽装している可能性が高いです。
メーテレの記事によると、
「国際電話の番号については、インターネット上や海外のアプリを使って番号を取得することができたり、かかってきた電話番号を偽装することができる。日本の取得した番号を利用していても表面上だけ海外の番号にすることもできる」(愛知県警生活安全総務部 井上淳警部)
引用:メ〜テレより
とあります。
また、日本国内にいながら、あえて国際電話で偽装してかけているケースも多く、
「これまでは、050などのip電話を利用したものが多かったが、電話番号については詐欺の犯行に使われたということがわかると、番号の利用停止を警察から要請をしている。そのため、利用停止をできない国際番号が利用が増えてきていると考えている」(井上警部)
引用:メ〜テレより
と、利用停止が安易にできない「国際電話」を使用して詐欺が横行していると報道もされています。
今回のケースの他に「+1」や「+44」なども多く見受けられるとのことで注意が必要です。
では、怪しい国際電話がかかってきた際の対策をおさらいしてみましょう!
国際電話の詐欺の3つの対処法
ここからは、怪しい国際電話の詐欺対策をお伝えしてきます。
国際電話の詐欺の3つの対処法
「+2〜」から、国際電話がかかってきたら以下の3つで対処するようにしましょう。
+2〜から始まる番号からかかってきたときの3つの対処法
1:電話に出ない
2:かけ直しはしない
3:留守電が入っていても無視
とにかく、全部”無視”することが大事ですね!
さらに国際電話で着信があった場合は着信拒否設定もするようにしましょう。
以下に解説していきます。
もしかかってきたら着信拒否設定を
もし国際電話がかかってきたときは、iPhoneでは着信履歴から着信拒否設定もすぐにできます。
またアンドロイド等でも、アプリ等で迷惑メッセージのブロックや着信ブロックもできます。
不審な国際電話があったら不気味なので、直ぐに着信拒否します…!
ただし弱点として、着信拒否設定では同じ番号からかかってくることは防げますが違う番号からかかってきたら防ぐことが難しいです。
そういう場合は国際電話不取扱受付センターへ連絡して、予め国際電話がかからないようにすることも可能です。
国際電話不取扱受付センターへの連絡も!
固定電話のみに限り、国際電話不取扱受付センターに連絡して、国際電話自体を受け取らないようにすることも有効です。
0120-210-364へ連絡し、国際電話を予め受け取らないようにするのも有効な対策といえます。
国際電話不取扱受付センター
【住所】
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目20番1号 オリックス不動産西新宿ビル
【電話番号】
0120-210-364(通話料無料)
【取扱時間】
オペレータ案内:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間
【公式サイト】https://www.kokusai-teishi.com/
スマホの場合は対応していませんので、上述の拒否設定やご加入中の各キャリア(docomoやau、ソフトバンク等)に相談しましょう。
海外に親族や知人友人がいなければ、事前に設定するのもありですね!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!まとめです!
まとめ
・「+2」「+28」「+286」の国際電話は詐欺。
・「+2」「+28」「+286」の国際電話は無視で良い。
・「+2」「+28」「+286」は未割り当てでどこの国でもない。
・「+2」「+28」「+286」はベラルーシ、香港、エルサレムでもない。
・インターネットやアプリ等で国際電話を偽装し、国内からかけている詐欺も増加。
・国際電話不取扱受付センターへ連絡すれば、事前に国際電話をシャットアウト可能。
これからも国際電話詐欺には注意しましょう。
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