2022年10月6日から放送開始のフジテレビ系ドラマ「silent」、第1話から涙腺崩壊する!と話題ですよね。
そんなドラマ「silent」は原作なしの完全オリジナルで、小説や漫画はありません。
また、韓国ドラマにしてもヒットするのでは?とネット上でざわついています。
この記事では原作についてあらすじや裏側考察をしていきます。
このドラマ「silent」、知れば知るほどめっちゃくちゃ繊細で奥が深いです。
詳しくみていきましょう!
*【silent】第1話ネタバレと考察はこちらから
*2022年10月14日追加【silent】第2話ネタバレと考察はこちらから
*2022年10月21日追加【silent】第3話ネタバレと考察はこちらから
*2022年10月28日追加【silent】第4話ネタバレと考察はこちらから
ドラマ【silent】原作なしのオリジナル!
フジテレビ系ドラマ「silent」は原作はなく、完全オリジナルの作品です。

1話を見た視聴者があまりの良作に「小説は?」「漫画は?」と疑問に思う方も少なくありません。
しかし、完全オリジナルで俳優の演技力はもちろん、裏方でドラマを支えるの皆様の才能が爆発しているオリジナル作品です。
スタッフの皆さんはこちらです。
・脚本=群馬県出身の生方美久(うぶかた・みく)(29)さん
・音楽=鹿児島県出身の得田真裕(とくだ・まさひろ)(38)さん
・プロデューサー=愛知県出身の村瀬健(むらせ・けん)(48)さん
・演出家は3名
・山形県出身の風間太樹(かざま・ひろき)(31)さん
・静岡県出身=髙野舞(たかの・まい)(41~42)さん
・新潟県出身=品田俊介(しなだ・しゅんすけ)(41)さん
*()は2022年10月6日時点の年齢
比較的みなさん若い世代の方ですね!特に脚本の生方美久さんはまだ20代!




プロデューサーの村瀬健さんは脚本家の生方美久さんの抜てきに、このように語っています。
一緒に作った“相棒”は、生方美久というド新人の脚本家です。
引用:silent公式サイトより
『フジテレビヤングシナリオ大賞』の審査員として彼女の応募作を一次審査の段階で読んだその時から“一緒に連ドラを作りたい”と感じていました。“とんでもない才能が現れた”と思い、すぐに“来年に向けてオリジナル企画を考えましょう”と声をかけました。
それからまだ一年もたっていないのですが、今、彼女は僕の期待をはるかに超えるクオリティーの脚本を書いてくれています。川口春奈さんや目黒蓮さんと同世代であり、まだドラマや映画の脚本をたったの一回も書いたことのない彼女だからこそ書けるみずみずしくて新鮮で、手あかにまみれていないリアルなセリフは、間違いなく視聴者の皆さんの心に響くことと思います。新しい才能の誕生に立ち会っていただきたいと心底思っています。
また“愛した人が難聴者になる”という難しいテーマに向き合うに当たり、生方さんは自ら手話教室に通い、自身も手話を学び、聾者や難聴者の方々のお話やご意見を聞きながら脚本を書いています。
監修としてこのドラマに参加して下さっている聾者、難聴者、コーダ(聞こえない、聞こえにくい親を持つ、聞こえる子供)の方々のご意見を、監督、スタッフ、出演者、皆でお聞きしながら作品づくりを進めています。
そうした思いをすべて含めて、人が人を好きになる気持ち、本気で人を好きになることで感じる、あの“胸が締めつけられる思い”を届けたいと思っています。せつなくて、心の奥が痛んで、でも温かくて、優しい気持ちになれる。そんなラブストーリーにご期待ください
なんと、初めてのドラマ脚本をされたという生方美久さん。
ドラマを見ていても、日常的に使われる言葉・セリフが使われていて、すんなりと心に入ってきます。
また、生方さんは、看護師をしながら脚本家を目指されていたとのことで、手話を自ら学び、努力家な一面も見られます。
若い才能が挑戦して良い評価をされていくのはとっても素敵ですね♡
↓スタッフもみんなスピッツ世代!!↓




↓想が読んでいた本は「旅の断片」↓




【silent】あらすじとネタバレ考察!
ここからはドラマ【silent】の「あらすじ」と「ネタバレ考察」していきます。
【silent】あらすじ




イントロストーリー
「silent」のイントロストーリーを見ていきましょう。
主人公の青羽紬(あおば・つむぎ/川口春奈)は8年前に、一生をかけて愛したいと思えた恋人との別れを経験し、新たな人生を歩もうと前を向いて生きている一人の女性。そんな紬と大切な人との出会いは高校2年の秋、たまたま朝礼で耳にしたある男子生徒の声に惹(ひ)かれたことがきっかけでした。
引用:silent公式サイトより
壇上で作文を読む、佐倉想(さくら・そう/目黒蓮)に心を奪われた紬は、次第に彼が気になる存在になっていることに気づきます。
3年生で同じクラスとなり、共通の友人を通してだんだんと距離が縮まっていった二人は付き合うことに。
音楽好きというお互いの趣味で通じ合い、仲を深めていった二人でしたが、卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は突然、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまいます。
それから8年という月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬でしたが、ある日、偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになっていきます。
もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと彼の姿を探し始めた紬でしたが、実は彼が徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになって…。
高校生の頃のシーンで、「想」と「紬」が徐々に仲良くなっていく様子が描かれています。
同級生になってすぐにお互い一目惚れのような雰囲気で、2人の帰り道に「想」から「紬」に「好き、付き合って」と声をかけます。
そこから交際がはじまったのですが、高校卒業後のある日に「想」から突然LINEで「好きな人がいる。別れたい」と「紬」に一方的に告げます。
「紬」と「想」の同級生だった「湊斗」は、「想」と別れた「紬」と交際していて、同棲するための物件を探している途中でした。
その後8年間、消息不明だった「想」を東京の世田谷代田駅で見かけた「紬」、そして「湊斗」は一気に心が揺れ動きます。
世田谷代田駅で偶然再会した「想」は既に耳が聴こえず、手話でのやり取りに戸惑った「紬」でした。
【silent】第1話ネタバレと考察
「silent」第1話のネタバレ考察を見ていきましょう。




高校時代に彼の声と紡ぐ言葉に惹かれた青羽紬(川口春奈)は3年の時に佐倉想(目黒蓮)と同じクラスになる。
引用:silent公式サイトより
中学からの幼馴染である戸川湊斗(鈴鹿央士)の紹介もあり、二人は音楽という共通の趣味をきっかけに仲良くなり、愛おしいかけがえのない時間を過ごしていた。
学校がおわり、「想」が帰り道に追いかける「紬」。
イヤホンをしていた「想」に「紬」は「好きです付き合ってください」と伝える。






紬のナレーションで、「学校っていうのはすごい場所だった。 いやでも週五で行く場所で、いやでも週五で好きな人に会える場所だった。」
社会人になって初めて「学校」で週5で好きな人に会えた”尊さ”がわかりますよね。切ない〜〜。
「想」は聴こえてなかったのか、イヤホンを外して聞き返すが、「紬」が照れながら「何聴いてたの?」としらを切る。
「想」は「スピッツ」を聴いてたと答えて、その後「好き、付き合って」と橋の上で伝える。
iPodから流れる音楽はスピッツの「魔法のコトバ」。
ここから交際が発展し、クリスマスプレゼントは「同じイヤホンの色違い」だったり、音楽を通して通じ合った二人だった。






青春といえばスピッツ!スピッツといえば青春!
私達20代〜40代はスピッツの音楽と共に青春を過ごしてきたと言っても過言ではありません。
クリスマスプレゼントの交換なんかも共感ポイントですよね。
話題性のある人気俳優陣に期待もしていましたが、それ以上に脚本や映像、BGMが素敵で見入ってしまいました♡




大学進学というタイミングで東京と群馬で離れ離れになるも、何も心配することはないと思っていた紬だったが、紬は想から一方的に別れを告げられてしまう。何が理由なのかもわからないまま振られた紬。
引用:silent公式サイトより
8年という時が過ぎ、紬は心残りはありながらも、今は大型CDショップで大好きな音楽に囲まれて働きながら、湊斗と幸せな日々を送り、2人の将来を考えるようになっていた。
高校卒業後、想は上京し大学に進学した。
想と紬はその間、長電話でやり取りしていた
クリスマスプレゼントで交換した「魔法のコトバ」をベッドで聴いていた「紬」。
「想」から突然のLINE。「好きな人がいる。別れたい」のメッセージ。
そのメッセージを一方的に送られて紬と想の交際は終わってしまった。






想の「好きな人がいる。別れたい」は、1話の最後の伏線で、
耳が聴こえなくなることで、「電話もできない」「音楽も一緒に聞けない」から、好きだったのに嘘をついて別れを切り出していたことがわかります。
LINEで電話もしなかったのは耳が聴こえなくて喋れなかったからかもですね。めちゃくちゃ切ないです。




26歳になった「紬」は就職して上京をしていた。
イヤホンは3年くらい前から音が出なくて壊れてしまっていた。
想の「好きな人」はどんな人なのか、好きな人の好きな人はどんな人なのか、気になるまま今まで過ごしてきた「紬」。
ある日の同窓会で再会して付き合った「湊斗」と「紬」。
湊斗が付き合ったキッカケも「紬」と別れた「想」からの紹介だった。






湊斗と紬が付き合ったのが、想から「紬のこと、もういらないからやるよ」と言われていたのはちょっと意外でした。
もともと湊斗は紬は幼馴染で、はじめから気になっていたんですね。




ある日、「紬」は世田谷代田駅で「想」らしき人物を見かけ、同じ世界線にいる事がわかり「想」の行方を探す。
同じくして、サッカー部で仲の良かった「湊斗」も「想」の居場所が気になって手がかりを探す。
群馬に帰った湊斗は「想」の実家に立ち寄って妹に電話番号を聞き出した。
そこで「想」は耳が聞こえないことを知ってしまった湊斗。
湊斗が居酒屋で一人で飲んでいると、手話の先生の「春尾正輝」と出会う。










手話の「春尾正輝(風間俊介さん)」のセリフも胸に刺さりました。
手話の先生という「優しそう」なイメージに対して、、、
「そういう偏見があるんですよ、刷り込みっていうか、手話、耳が聞こえない、障害者、それに携わる仕事、奉仕の仕事、優しい、思いやりがある、絶対いい人なんだろうなって勝手に思い込むんですよ、ヘラヘラ生きてる聴者の人間は・・・ボクも聴者なんですけどね。」
私も”今まで勝手に思い込んでたヘラヘラ生きてる聴者”でした。
脚本が本当に良く出来てるなって関心してしまいますよね。
しかし、そんなある日、駅で想の姿を偶然見かける。思わず声をかける紬だったが、彼にはその声が届いていなかった。なぜなら彼は…
引用:silent公式サイトより
世田谷代田駅でワイヤレスイヤホンを落とした「紬」の先には、ベンチで本を読んでいた「想」がいた。




話すことができない「想」はその場をあとにして逃げるように立ち去った。
「想」を追いかけて「紬」に話しかけるが、「想」は困惑した顔。
「想」は泣きながら手話で訴えかけるも、「紬」には伝わらない。
「紬」は必死にわかろうとするも、伝わらない。




道端に落ちていた「想の本」を見つけた桃野奈々は「想」を心配そうに見つめる。
想の実家では母の律子が想の部屋からCDの入ったダンボールを見つける。






想が難病により「音がない世界」になり、「言葉」一つ一つが丁寧に描かれているのも特徴で、高校の頃は「(紬の声の大きさが)うるさい」と、再会した時の手話での「(ごちゃごちゃ喋って)うるさい」の意味が異なっていてとても切なさを感じます。
ダンボールには2014年3月に発売されたback number「ラブストーリー」のCD。
そのCDケースの表面は2つに割れていた。






そもそも、紬が地元から上京してきたのは、もしかしたらどこかで「想」に会えるかもしれないという密かな期待を抱いていたからかもしれません。
また、作品中に「群馬」な感じはあまり出てないですが、脚本家の生方さんは群馬出身で、何かしら思い入れのようなものを感じました。
・back numberは群馬出身の3人組人気バンド。
・back numberのアルバム「ラブストーリー」はちょうど8年前の2014年3月に発売。
・アルバム「ラブストーリー」の最後に収録されているのは「世田谷ラブストーリー」=紬と想が再会する舞台が世田谷代田駅
たった一つのCDからですが、すべてつながっている繊細な演出はさすがとしか言いようがありません。
第2話も非常に楽しみですね!!
【silent】第2話ネタバレと考察
「silent」第2話のネタバレ考察を見ていきましょう。




「第2話」の冒頭は高校の放課後の回想シーンから始まります。
想は高校卒業のころに耳に違和感を抱くようになり、その異変にいち早く気づいた母の律子(篠原涼子)が病院に連れて行くと、遺伝性の可能性があると診断された。
引用:silent公式サイトより
自分のせいかもしれないと責任を感じ、なかなか受け入れられない律子に対し、想は申し訳なく感じ、そのまま上京することを決め、紬にも病気のことは隠して別れを告げた過去があった。
「紬」と「想」は教室で二人きり。
想のナレーションで「どうでもいい話ばかりしてた。あの時、あの場所でしなくていもいい、くだらない話ばかりしてた。」
ただ“好きな人と話している”その時間に意味があった。」
1話ではフォーカスされていなかった「想」の気持ちがここで表現されます。






「想」は「紙を42回折ると月に届くんだって」
「紬」は、なんだか上の空で「45回?」と返す。
この「3回」の誤差は「紬」と「想」の現在の居場所なのでしょうか。
3年位前から使えなくなった紬のイヤホン、そして3年前から聴こえなくなった想の耳。
耳が聞こえる世界にいる「紬」は”3歩先”にいて、「想」は耳が聴こえなくなってから、想いや時間が止まったまま、紬の”3歩後ろ”にいることを表現しているのかもしれません。
ここから二人の距離は再び埋まっていくのでしょうか。
卒業式終わりの帰り道、「想」は突然の耳鳴りに襲われる。




想は家族が揃う食卓で妹に呼びかけられても気づけなかった。
それを悟った母の律子。耳が聴こえなくなったことで心配になる。
「想」は耳鳴りのような”キーン”という音が「すごい、うるさい」と母に悲しそうに告げた。
病院で病名*がわかった「想」は、スピッツの「魔法のコトバ」をiPodで再生し、噛みしめるように音楽を聴いた。




「想」の病気は徐々に耳が聞こえにくくなる*“若年発症型両側性感音難聴“
上京後、地元に戻った「想」は「紬」と合う約束をした。




この頃、「紬」は、この頃「想」のことを、「佐倉くん」と読んでいた。
「青羽に聴いてほしいことがあった」と想。
紬は寄り添って「人の悪口ってね、言っていい人だから、私、寝たら忘れる人だから」。さらに紬は続けて「泣きたい時、優しくされると泣きたくなるよね。わかる。いいよ、ないとこないとこ。男の子も泣いていいんだよ。私、寝たら忘れるから。」と精一杯、想をなぐさめる。
「想」は”やっぱり大丈夫”と、紬に話すのを諦めてしまう。
そして「紬」は「なんかあったら電話して。」「なんもなくても電話して」と嬉しそうにブランコを漕ぐ。
「想」は「うん、わかった」と、悲しげに「紬」を見つめていた。
「想」の「青羽、電話好きだよね」に対して、「紬」は「好き、声聞けるからね、佐倉くんの声聞く度に、好きな声だなぁって」。
「想」は時間が・・・とその場を離れ、立ち去る前に、「紬」に「自分の名前言ってもらっていい?」とお願いする。
「紬」は「またね、想くん」と手を振り、「想」は泣きながらその場を去った。
「想」はこの日以来、紬からの電話には一度でなかった。






「想」は「紬」に病気のことを話そうと思って会ったのかもしれません。
でも、「紬」の何気ない「声が好き」「電話して」の会話の流れで、病気を打ち明けるのをためらってしまいました。
想の気持ち的に、「電話ができない」=「もう耳が聞こえない」=「そんな自分といては紬を幸せにできない」と悟って、この日以来、別れを決意してしまったのかもしれません。
誰が悪いわけでもないのに、とっても、切ないですね。。。
今思い出しても泣けます・・・(涙)
青羽紬(川口春奈)は8年ぶりに佐倉想(目黒蓮)と偶然の再会を果たすも、手話で一方的に話され、状況が把握できずに立ちすくむ。
引用:silent公式サイトより
一方、想はこの8年間の想いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。
そんな様子をみていた桃野奈々(夏帆)は、想のもとに駆け寄り、そっと寄り添うのだった。
そして、8年後の再会のシーンに戻ります。
泣いている「想」に寄り添う「奈々」。




「想」と「奈々」はカフェに行き、「想」のことを落ち着かせます。
「想」はおもむろにポケットから「紬」のイヤホンを取り出し、「奈々」は「どうしたの?」と「想」に聞きます。
「奈々」はスマホで調べて「4万もするイヤホンはお金持ちか音楽好きかどっちかね!」と語ります。
「想」は冷静に「知人のもの」、「音楽好きの方のもの」と伝え、「返さないと」と語ります。
「奈々」は少し困惑した顔で「想」を見つめます。






奈々は先天性?だからイヤホン買ったことないしわからないけど、想の知り合いの為だと思ってスマホで値段調べたり、今後の想の為を思って、「返さなくてもいいんじゃない?」と配慮したりして、想への好意も見え隠れしてとっても切なくなりました。
それにしても、夏帆さん演じる「奈々」の表情がすごく繊細で、二人だけの手話のシーンなのに、感情が伝わりすぎてとっても切なかったです。
「紬」は「湊斗」からの電話に出たが、「想」に会った動揺を隠せません。
湊斗は「パンダ スペース 落ちる」で動画検索して落ち着いてと紬に伝えて、世田谷代田駅へ急いで駆けつけます。
「コーヒー」と「ココア」どっちがいい?と「湊斗」。選択肢にない「コンポタ」とつぶやく「紬」。
「湊斗」はコンポタも用意していて、コンポタの蓋も開けて「紬」に渡します。






「コンポタ」はコーンが落ちる意味から、紬は遠回しに「気持ちも落ちている」という表現だったのかもしれません。
そもそも、紬は心が不安定になって困惑していて、本当は湊斗を困らせたいのに、それを上回る準備の良さ&紬のことを誰よりもわかっている湊斗の優しさにまた心が切なくなります。
戸川湊斗(鈴鹿央士)は紬と想が再会したことに不安はぬぐえないものの、想いとは裏腹に、春尾正輝(風間俊介)の手話教室を紹介する。想と話せるようになりたいと思う紬は手話教室に通うことを決意し、想に「もう一度会って話したい」と告げるが…。
引用:silent公式サイトより
「想」から「湊斗」にLINEで連絡があり、「紬」の連絡先を聞かれます。
そして、「紬」と「想」はカフェで再会することになります。
イヤホンを返しに来ただけの「想」。引き止める「紬」。
「想」のスマホを取り出し、文字起こし機能のアプリで会話を始めます。
ようやく「想」と「紬」に笑顔が戻ります。




「湊斗」と「紬」は待ち合わせで、「想」が耳が聴こえないことを明かしました。
そして、手話教室のチラシを「紬」に渡しました。






湊斗は自分が「想」と「紬」の連絡先をつなげた張本人で、「紬」と「想」が会っていたことも知っていたし、手話教室のチラシを紬に渡して、手話で想と会話ができるようにアシストしてしまう自虐的な優しさが本当に苦しすぎました。
湊斗は、「紬にとって優しい彼氏」でいることが正義で、「紬」への愛の自信がないからこその行動なのかもしれません。
湊斗は、「想」にはどこか敵わないと感じているのでしょうか。
手話教室へ通って手話を覚えた「紬」。




教師の春尾正輝から「この人に出会わなければこんなに悲しい思いしなくてよかったのにって思いません?」の問いに、
紬は「好きになれてよかったって思います。思いたいです。」と答えました。
そして、「紬」は「想」へLINEを送り、また合う約束をします。
「紬」は「想」に手話で会話を促します。




紬「私の名前は青羽紬です」
想「私の名前は佐倉想」「覚えたの?」
紬「覚えたの、ねぇ、見てて」「私の年齢は26歳です。」
想「知ってる」
紬「私の誕生日は4月28日です」
想「知ってる」
紬「私の家族は3人で、母と、私と、弟です。」
想「知ってる」
ここで「紬」は耳の病気のことを「想」に聞きます。
最後にあった時の公園での出来事を思い出して、嫌な思いさせちゃったと思って謝ろうと思ったと「紬」。
それに対して「想」は嬉しかったと返します。
「好きな人できた、別れよう」って送ったでしょと「紬」。
「好きな人がいる」と送ったと「想」。
紬のことを指を指して、「悲しませなくなかった」と「想」。
二人とも涙が落ちる。
想は涙を流しながら笑顔で「そうやって泣くとおもったから」とスマホで伝える。
想は「今は、青羽のこと泣かせない優しい人がいるの?」と伝え、紬は「いるよ、今度会ってよ」と答える。
「想」と「紬」の帰り道の別れ際、「湊斗」が電話したタイミングで二人と鉢合わせしてしまう。






Twitterにも話題になっていましたが、4月28日の誕生花が「サクラソウ」=「佐倉想」で、本当に細部までこだわっていることがわかります。
紬は「好きな人ができた」と解釈していたのが、「好きな人がいる」と伝えた想。最後の文字の「2文字」と「3文字」の微妙なニュアンスがこんなにも違うのかと、日本語の繊細さを改めて感じます。
そして、想の「好きな人」に対して指をさした先が「紬」。
「紬」のことをまだ「好き」な想の気持ちに涙が止まりません。
そして、「いるよ、今度会ってよ」のあとの衝撃の鉢合わせ。
本当にあっぱれの2話でした。
silent、毎回泣かされてしまうのでしょうか・・・(泣笑)
【silent】第3話ネタバレと考察
「silent」第3話のネタバレ考察を見ていきましょう。




第3話は戸川湊斗にフォーカスを当ててストーリーが進みます。
同窓会で再会した紬と湊斗。紬は仕事があると途中で抜けてファミレスで仕事を始めます。
そこに湊斗が現れ、仕事もプライベートも”無理をしている”紬をなぐさめます。










湊斗が紬に放ったセリフで「無理してやったことって無理な事なんだよ、無理すると本当に全部無理になっちゃうんだよ」や、「ちゃんと寝てる?ちゃんと食べてる?」という言葉が、視聴者にも向けられているようです。こうした優しさで人に接したいなと思えますよね。
そして、第2話で湊斗が「コンポタ」を準備している伏線もバッチリ回収されています。
また、湊斗と紬が付き合う前は「犬と猫(スペース)仲良し」でなぐさめていたのに対し、付き合ってからは、紬はパンダが好きなことから「パンダ(スペース)落ちる」になっていたことも湊斗の優しさが染みるポイントですね。
湊斗と紬は急接近し、交際するようになった。
仕事先は湊斗の「本当にすきなことは?」の質問に紬は「音楽」と答え、現在働くタワーレコードのアルバイトになった。










紬が働くタワレコのシーンでは、約3年前の2019年10月9日に発売されたスピッツのアルバム「見っけ」が試聴機で展開されています。
紬と湊斗が3年位前から付き合っていたことから、時系列もしっかりと合わせている細かい演出に脱帽ですね!
青羽紬(川口春奈)と佐倉想(目黒蓮)、どちらも大切な存在だからこそ本当の気持ちを伝えることができなかった高校時代から8年の時が経つ。
引用:silent公式サイトより
戸川湊斗(鈴鹿央士)は、今は自分が紬の一番近くにいるという自負と、心のどこかに残る不安を抱えながら過ごしていた。そんな中、紬と想が一緒にいるところに遭遇してしまった湊斗は気持ちの整理がつかない。
時は現在へ。紬と想の別れ際、湊斗と鉢合わせしてしまいます。
その場を立ち去る湊斗。想もその場を離れます。
その後、奈々は想を見かけて手話で話しかけ、想を食事に誘います。




想は桃野奈々(夏帆)と一緒にいる時に、一方で紬は春尾正輝(風間俊介)から手話レッスンを受ける中で、聞こえる人と聞こえない人との間にある距離感を、実感をもって感じていく。
引用:silent公式サイトより
そんなある日、想はあることのために紬の家へ向かうが、そこに紬の姿はなく…
紬は手話教室で春尾から「ろう者はろう者同士の結婚が8割、ろう者同士のほうが幸せってことですかね・・・」と言われたことから、想との心理的距離感を感じます。




想は紬のバイト先の店の前まで行き、ゴミ出しをしている紬と会います。
想はバイト終わりに「会える?」と紬と約束をとります。
約束のカフェについた紬と想は手話でやりとりします。
想は「湊斗に悪いから二人で合うのはやめよう」と紬に伝えます。
伝えきれなくなった紬はスマホを出して、音声認識アプリを取り出し、「湊斗のことが大好き」「佐倉くんとは何でもない話したかっただけだよ」「(佐倉くんのことは)好きじゃない」と伝えます。






紬には下の名前で「想くん」って一度しか呼んでもらえなかったことも
あって、想の「”湊斗”って呼んでるんだね」の手話がとっても切ないですね。
そして、”ほんとうは想が好き”だけど、”ろう者との結婚は無理だから距離感を取らなければいけない”と信じてしまっている心理的距離が、紬の「涙ぐむ」理由だったのかもしれません。
妹の萌が想の自宅に行きます。想は「萌」に”言葉”で話しかけます。
手話で萌から「病気を隠してたこと謝ったら?」と背中を押される想。
このことから「想」と「湊斗」は再会することになります。
湊斗は紬の自宅で買い物から帰ってくるの一人で待ちます。
紬の携帯には想からLINEで「アパートの近くにいるんだけど話せる?」と連絡がきます。




その間、家の中に入ってきた「てんとう虫」を逃がすため湊斗はベランダに出ます。






ここで「てんとう虫」をあえて出す演出が秀逸すぎます。
スピッツの「魔法のことば」のジャケットには「てんとう虫」が描かれています。
魔法のことばの歌詞には
「思い出して おかしくてうれしくて また会えるよ 約束しなくても」
とありますが、約束しなくてもあってしまった想と湊斗。
てんとう虫はスピリチュアル的に「幸運のシンボル」であり「神の使い」とも言われています。
てんとう虫が飛んでいった矢先に「想」と出会う湊斗。
ここまで繊細な脚本を書かれている生方さんはほんとうにすごいですね!!
歩いてきた想と、ベランダにいた湊斗はお互いの存在に気づきます。
紬のマンションについた湊斗と想。
湊斗は、話しかけても反応がない想に、悲しみと悔しさの感情でいっぱいになり、怒鳴ってしまいます。




紬と弟の光が帰ってきたころ、湊斗はその場を立ち去り、紬は湊斗を追いかけます。






高校の頃の回想で「湊斗は想のことを呼んでもあえて無視をして、振り返らなかったシーン」との対比に涙しました。
「名前呼んで、振り返って欲しかっただけなのに」のセリフ、湊斗は想のことが大好きだったことがわかりますよね。
湊斗は、紬が「手話覚えて、そんな想のことをすんなり受け入れられる」ことや、親友として「想からの連絡が途切れた」うえに、「耳が聞こえなくなってしまったことを受け入れられない」ことに、必死にもがいていた姿が苦しくてたまりません。
【silent】第4話ネタバレと考察
「silent」第4話のネタバレと考察を見ていきましょう。




紬(川口春奈)の家で鉢合わせした紬・想(目黒蓮)・湊斗(鈴鹿央士)・光(板垣李光人)。
思わずその場を去る湊斗だったが、紬はちゃんと2人で話した方がいいと諭す。
引用:silent公式サイトより




紬のマンションに戻ってきた紬と湊斗。紬は弟の光とファミレスにいく都合をつけて、湊斗と想を二人だけにした。
想は湊斗に「青羽なんて?」とLINEを送った。
二人で話すことを送った湊斗は、LINEでやりとりを始めようとしたところ、想はタブレットを取り出して、音声認識アプリで会話をすすめる。
ビールを飲み終わった湊斗は、その場を離れてキッチンで話し続けるが、タブレットは反応しないまま。そんな湊斗を見て、想は意を決して「みなと」と名前を呼んだ。






想は、耳が聞こえなくなってから、家族にしか話すところ見せていないのに、紬ではなく「湊斗」を先に呼びました。
紬よりも先に「湊斗」のほうが、楽に心を許せたことがわかります。
男の友情って、、泣けますね(涙)
第4話で、想は「紬」のことを「青羽」と呼んでいるので、まだ距離感があることもわかります。
湊斗は慌ててタブレットに近づき想に謝る。
想は「しゃべったほうが良い?」と湊斗に尋ねるが、湊斗は想の好きな方で良いよと優しさを見せる。
想はLINEを通じて湊斗に「病気のこと黙っててごめん」「心配かけたくなかった」と謝る。
「紬にも謝らなきゃ」と言う想。
対して、湊斗は「紬は大丈夫。3年間ずっと見てきたけど紬は大丈夫、任せとけ・・・とまでは言えないけど今の紬もちゃんと楽しそうだから心配しないで」と想に伝える。




紬と光がマンションに戻り、光は気を使って一人でコンビニへでかけた。
紬と湊斗は「想」と話しをしたことで盛り上がり、湊斗は肩の荷が降りたように、紬と和気あいあいと話せるようになっていた。このとき、湊斗は紬に「紬のこと1番に考えられる」と伝えた。
想は「紬と光」がマンションに帰る直前に出いてったが、途中でコンビニに光と出くわし、飲んだ分のビールを光へ渡した。そして、光は1本だけビールを想に返してその場を去った。
シーンは想の実家に移り、想の母・律子は萌に「想どうだった?」と聞く。
萌は「想のところに行くとは伝えてなかった」が、律子が知っていたことに対して、父の隆司がチクったのではないかと手話で口論。隆司は律子の視線を感じ「透視されているぞ」と小声で萌に伝えた。






このシーンで、想の父も耳が聞こえなくなったの?想はやっぱり遺伝?と一瞬思いましたが、違いました。
父と娘の内緒話を”あえて手話”で表現するあたりも”ひょっとして?”と思わせられますよね。このシーンにも何か意図があるのでしょうか。
公園で散歩中の大型犬と出くわした湊斗と紬。
途中で想と奈々が歩いているのに気付いたが、湊斗も想も、どちらも話しかけずにその場を去った。
その後、湊斗は紬と手を繋いであるきながら、
湊斗「もし、別れても、別れたとしても、別れるまでに楽しいことがいっぱいあったら、それでいいのにね。」
紬はハッとしながら「うん。別れないのが一番いいけどね。」
湊斗「そうだね」






ここで4話の終盤の伏線がはられていました。
湊斗は想と会話をして何も変わっていないことから、もう紬との「別れ」を覚悟していたのかもしれません。
シーンは変わって想と湊斗のLINEのシーン。
湊斗は「一緒にいたの彼女?」と送り、想は(奈々は)「友達」と返信。
想は同じように「一緒にいたの彼女?笑」と返信するが、湊斗は笑みを浮かべながら「彼女だよ」と独り言を放って横断歩道を渡り、想には返信が来ず、既読スルーになったままだった。






ここで「一緒にいたの彼女?」の文章から、2つの視点が見えてきます。
1つ目は、想は湊斗のことを茶化しながら、心のどこかでまだ「紬のことが忘れられない」ように見えます。
2つ目は、「一緒にいたの彼女?笑」と湊斗に聞いたのに、既読スルーで「返信がない」ことから、湊斗と紬の「別れ」を連想させます。
繊細なシーンの一つひとつが伏線になっていて、4話の終盤で全部回収していくんですよね。本当にすごいです。
奈々が、ろう者の友人・美央と話すシーン。
奈々は、想からは「友達としか見てもらえない」と打ち明ける。美央はろう者と中途失聴者との間で「解りあえないことがあってあたり前」と諭す。
奈々は手話で「そろそろ同窓会とかないかな?」と笑う。
湊斗は8年ぶりに想と向き合う中で、想が何も変わっていないと感じ、高校仲間のフットサルに参加してみないかと誘う。そんな湊斗に対して、紬と想の復縁を懸念する同級生たちだったが、真子(藤間爽子)は紬が今は湊斗のことを本当に大切に思っていることを理解する。
迎えた当日、フットサル場で待つ同級生たち。そのとき、想は…
引用:silent公式サイトより
湊斗は想とカフェで、フットサル来ないかと誘う。
想はあまり乗り気ではなかったが、後日、紬からも「フットサル誘われた?」とLINEが届き、戸惑う。




手話教室のシーン。
春尾(風間俊介さん)と澤口(江副悟史さん)が手話で話す。
ろう学校の同窓会で「独身がいっぱいいたけど紹介しようか?」と澤口がすすめると、春尾は「結構です」とあしらう。
「ろう者の中で聴者がいたら嫌だろう」と春尾。「そんなことない、ほとんどが聴者だから」と澤口。
澤口は続けて「どうしてちょっと壁作るの?一歩引いているの?」と問うと、春尾は「特別扱いとはちょっと違うし、でも平等に接することが正解だとも思わない。手話ができるってだけでわかった気になりたくない。どうしたって聞こえてしまうのでろう者同士のように解り和えない」と伝える。






気になるのは春尾(風間俊介さん)と奈々(夏帆さん)ですよね。
同僚の澤口から「同窓会」で奈々を紹介されるのか、はたまた、過去に奈々と何か男女の関係があったのか。。。
今後、春尾と奈々がどこかでつながりそうな気がしてなりません。




湊斗は同級生の拓実に想をフットサルに誘ったことを告げ、協力を求める。
湊斗は紬にも「想の通訳」としてフットサルに来てもらうように誘う。
光は群馬に帰省している間、暇つぶしに湊斗に電話をする。
湊斗は会話の延長線上で「光も手話覚えれば」とすすめる。
光は「なんで手話覚えろとか言うの?」と悲しげに伝え、二人の間に沈黙が走る。






光と湊斗の会話が4話終盤への伏線になっています。
最後の「なんで手話覚えろとか言うの?」で、きっと湊斗は紬と別れて、想のところに紬が行くから、”覚えておいたほうが良いよ”という、湊斗の本音だったかもしれませんね。
それを悟った光の表情は映りません。
切なすぎますね・・・。




想がフットサル場に向かうと、入り口で紬が待っていた。
湊斗は、想と紬が手話で話しているところを遠目で見てせつなそうな顔になる。
時が過ぎて、想は湊斗と飲み物を買いに行こうと誘い出した。(後の回想シーンへとつながる)




湊斗は冷めたコンポタを「間違えて買っちゃったから」と紬に差し出す。
紬は湊斗に”想”について話し出す。
想の世界線を想像して楽しそうに語っていた紬に、湊斗は「お願いがあって」と話す。




そして、湊斗は紬に、「別れてほしい」と告げる。
紬の「なんで」の問いに、
湊斗は「好きな人がいるから」と答える。




~回想シーン~
想と湊斗は飲み物を買いにいったとき、
湊斗が飲み物を選ぶ前に、想はすかさず自販機の「コンポタ」のボタンを勝手に押した。
笑う二人だったが、コンポタを手にとった湊斗はふと何かを考えながら座る。
想は笑いながら、湊斗の分の水も買って渡した。
「ちょっと話そう」と湊斗は想に告げ、
湊斗は想に、涙を流しながら紬を託すかのように話しだした。
湊斗「紬も大丈夫?俺のせいで会うの気まずい?紬、ちゃんと食べて寝てるかだけ、それだけは気にかけてね。」
湊斗「この3年、ほんとは楽しくなかったと思う。行きたいとこ、食べたいもの、欲しい物、俺全部何でもいいよって、紬の好きでいいよっていうから、つまんなかったと思う。」
湊斗は泣きながら続けて、「紬が教えてくれた映画とか音楽とか。いいねって感想しか言えなくて、俺ほんとつまんないから。想は違うからいいんだけど。大丈夫なんだけど。」
湊斗「紬、想の横にいるときが一番かわいいんだよね。知らなかったでしょ。いつでも自分が見てきたあの紬だと思ってるでしょ。(想の涙)」
想は「耳、聞こえないんだよ」と言葉で返す。
湊斗は「耳聞こえないだけでしょ。他になんにも変わってないから。すっごい性格ゆがんでないかなとかちょっと期待したのに。別に想のためとかじゃくて、どっちかというと紬のためで。ほんとは本音を言えば自分のため。俺がしんどいだけ。」
湊斗は続けて「二人見てて、二人がどう思ってるか、何考えてるか、わかるから。言ったじゃん、みんな戻れると思うって。戻れたら俺は嬉しいって。」
想「みなと」
湊斗「呼んで上げて。紬も。つむぎって。喜ぶから。」






【コンポタ】
振った「コンポタ」の中身のコーンのように、silentでは「コンポタ」がずっとぐるぐる巡っています。
湊斗は別れを切り出す前に紬に「コンポタ」を渡しますが、それが想が勝手に押したものだったなんて・・・。
湊斗は第2話で「ちょっとぬるいかも」と、蓋まで開けて紬に渡したコンポタと、今回の第4話で「冷めてるけど」と言って、そのまま蓋も開けずに差し出す「コンポタ」と湊斗の心情とのリンク・・・
まるで、湊斗が紬に対する「態度」や「気持ち」が「コンポタの温度」や「蓋」を通じて表現されているようです。
そして、想は紬が好きなものを記憶していて、あえて湊斗へのバトンパスでいたずら的に「コンポタ」のボタンを押したのかもしれません。
そんな想に、湊斗は「紬との別れ」のボタンが完全に押されてしまったのかもしれませんね。
【湊斗の心情】
湊斗の辛さは、湊斗は”頑張って”紬のことに向き合ってきたけど、紬の好きな音楽や映画を見ては良いねしか言えなくて、”背伸び”して付き合っていたのかもしれません。
「好きな人がいるから」のセリフは主語がなく、4つのパターンが考えられます。
・(想が)好きな人(紬)がいるから
・(紬が)好きな人(想)がいるから
・(湊斗が)好きな人(紬)がいるから
・(湊斗が)好きな人(想)がいるから
湊斗が放ったセリフの真相はどれなのでしょうか・・・
それにしても、silentは何度見ても深くて、何度見ても泣けますね。
【silent】第5話ネタバレと考察
「silent」第5話のネタバレと考察を見ていきましょう。




戸川湊斗(鈴鹿央士)から突然の別れを告げられた青羽紬(川口春奈)は、なかなか気持ちの整理がつかないでいた。
引用:silent公式サイトより
みんなとのサッカーが終わり、洗濯したユニフォームを干しながら紬と湊斗は話す。
高校の時、想からスピッツのアルバムを全部借りたエピソードを話す湊斗。
湊斗はアルバムの歌詞カードには紬が想に当てた手紙が入っていたことを明かす。
その手紙は捨てた、と、あえて”優しくない一面”もあることを紬に伝える湊斗。
高校の時から実は紬が好きだったとことも紬に伝えた。
過去のことばかり話す湊斗とは対象的に紬は「今のこと」を話そうと、湊斗との寄りを戻したがる。
それでも湊斗は頑なに拒み、想と紬がお似合いすぎて不安だったことを打ち明け、紬は密かに”別れ”を受け入れた。






湊斗が別れを選択したのは「自己嫌悪」になるから。
想と比較してしまったり、想に嫉妬してしまう自分が嫌になったんでしょうね。紬のことは好きでも、そんな自己嫌悪してしまう自分が無理なんだろうと考察できます。切ないですね。
紬が、湊斗からの「別れ」を受け入れたのは、いつも「紬の好きでいいよ」だったのにも関わらず、「別れる」と気持ちを譲らない湊斗の芯の強さを元々知っていたからでしょうか。
翌朝は皮肉にも晴れていた。
スピッツを聞いて朝食を食べる紬。




偶然流れてきたスピッツの曲「みなと」をキッカケに、紬は湊斗に「荷物を取りにいきたい」と電話をして湊斗の家に行く約束を取り付けた。
湊斗は想にLINEで「紬と別れた」ことを伝えた。




そして佐倉想(目黒蓮)もまた、2人の関係がくずれたのは自分のせいではないかと懸念し古賀良彦(山崎樹範)に相談する。
引用:silent公式サイトより
紬は湊斗の自宅に荷物を取りに行く。
パソコンを叩きながらそっけない湊斗。
付き合った当初の思い出を語る紬に、それとなく返事をしていく湊斗。
「これってもう別れてるの?」という紬の問いに湊斗は「別れてるよ」とハッキリと告げ、紬はやんわりと別れを受け入れていった。




紬は春尾正輝(風間俊介)に湊斗の話をする中で、自分が彼のことを大切に思い、本当に好きだったことを実感するとともに、聞こえる聞こえないに関係なく相手に思いを伝えることの難しさを痛感する。
引用:silent公式サイトより
紬は春尾に「普通に声で話せるんですけどね、湊斗とは。」と伝えられるのに伝えられれないもどかしさを嘆いた。




真子は湊斗を誘い、紬がどれだけ湊斗のことを好きだったかをプレゼンした。
想と付き合っていた紬=若くて”キャッキャ”してた。
湊斗と付き合っていた紬=穏やかで”ぽわぽわ”してた。
”紬をぽわぽわさせた湊斗もやればできるじゃん”と真子は褒めた。
日付は変わって、紬の職場前。
通勤する紬を待ち伏せていた想。
人目に触れない場所で、想は手話で話す。
想は自分のせいで紬と湊斗が別れてしまったかもしれないと気にして「紬と顔見て話したい。」と手話で伝える。
仕事終わりも話したくないと紬は断る。
その日の夜、想は紬に「明日いつものカフェで待っている」LINEを送る。




家路についた紬はハンバーグを手作りしていた。
そんな中、紬の携帯に湊斗から着信が入って…。
引用:silent公式サイトより
湊斗は「ふわふわついた髪留めを忘れてた」と伝える。
「100均だから捨てちゃって」と紬。
そのまま話を続けた紬は、湊斗の面白くないところを伝えた上でそれが逆に家族みたいで居心地が良かったと伝えた。
湊斗は「うん」と相槌を打つだけだった。
紬は「戸川くんのこと好きだったよ、一番好きだった人だよ」と過去系で伝えた。
湊斗は、100均って知ってて、それを口実に電話してしまったことを謝罪した。
最後に、湊斗は「想はポニーテールが好き」と、男同士ならではの情報を伝える。




ベッドに横たわった湊斗は、付き合った当初の紬といたベッドを思い出す。






付き合った当初:
「呼び方」→「下の名前」
「100均のヘアピン」→「思い出の物」
別れた後:
「呼び方」→「名字」
「100均のヘアピン」→「ゴミ箱へ」
対比の表現が本当に繊細ですね。
湊斗と紬は、付き合った当初に「戸川くん」&「青羽」ではなく「湊斗」&「紬」と呼ぶことで関係が深まっていった。






お互いに、ヘアピンの下りや、電話の口実など、相手がどんなこと考えてて、どんなことするだろうなって、言わなくてもわかる関係になった上に、嫌いでもなくて電話口で泣いているのわかってても「別れ」を選択をする湊斗と紬・・・切なすぎますね。
それにハグやキスなどの身体の関係は一切描かれていなくて、本当に「言葉」の繊細さで、精神的な繋がりを表現されているところも、グッときますね。






ハンバーグの形も、湊斗と電話に出たときは「猫」と言っていて、あえて?なのか、好きな「パンダ」は口にしませんでした。
湊斗と電話を終えた後はハンバーグの形が「パンダ」になっていて、紬の”心の表情”が見えた気がしました。
紬が作ったハンバーグの残りは明日に残す予定だったが、湊斗に好きだったことをしっかりと告げた紬は「食べちゃおう」と光と笑って話せるようになっていた。




翌朝、ポニーテルにしようと試みた紬だったが、縛るのをやめて、想に会いにカフェに向かった。






想は「ポニーテールが好きだよ」と湊斗が教えてくれたことをやろうとして「いやいや…」となったのか、それとも想のことを考えてポニーテールにしようと思ったのか…どちらにせよ、揺れ動いている紬の気持ちがわかりますよね。
セリフだけでなく、役者の動作で気持ちを語られるsilent、本当に深いです。
想は「自分の想い」を綴ったノートを一枚ずつめくって紬に気持ちを伝えた。










最後に紬が「ハンバーグ以外」でと言って、湊斗との思い出の食べ物を避けるセリフは、湊斗のことを「忘れたい」「忘れよう」と思っている紬の気持ちでしょうか。ほんとうに切ない。でもわかる!号泣です。
【silent】第6話あらすじネタバレ
青羽紬(川口春奈)と戸川湊斗(鈴鹿央士)が別れ、佐倉想(目黒蓮)はあらためて自分の紬への気持ちを再認識するようになっていた。しかし、同時に、紬や湊斗から離れ一人で生きようとしていた大学時代に、耳が徐々に聞こえなくなる不安を聞いてくれ、そばで寄り添ってくれた桃野奈々(夏帆)とちゃんと向き合わなければいけないと感じる。
引用:silent公式サイトより
紬もまた、想にとって奈々がどんな存在なのか気になっていた。そんなとき、想のスマホに奈々から着信が。想は奈々に何かあったのかもしれないから代わりに出て欲しいと紬に頼む。困惑しながらも電話にでる紬だったが…。
引用:silent公式サイトより
【silent】第7話あらすじネタバレ
佐倉想(目黒蓮)は、桃野奈々(夏帆)が泣いていたのは自分に原因があると感じていた。そのことで青羽紬(川口春奈)に心配をかけまいと「紬とは関係ない」と線を引くが、紬はそんな想の態度に壁を感じてしまう。
引用:silent公式サイトより
一方、律子(篠原涼子)は、想が高校時代の友達と関わりをもつようになったことに不安を感じていた。
引用:silent公式サイトより
そんな律子の態度に萌(桜田ひより)は苛立ちをおさえきれない。そんな中、奈々はある決意をもって、想に借りていた本を返しにくる。紬は、想が声で話さないことに疑問を感じ、質問してみるが…。
【silent】第8話第あらすじネタバレ
佐倉想(目黒蓮)は青羽紬(川口春奈)に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。しかし、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気遣うようになり、紬は否定するものの、なかなか思いは伝わらない。
引用:silent公式サイトより
一方、桃野奈々(夏帆)は春尾正輝(風間俊介)との再会を果たす。「紬と想を見ていたら春尾くんのことを思い出して」と言う奈々。そんな中、紬は実家の群馬に帰り、母・和泉(森口瑤子)に想のことを話そうとするのだが…。
引用:silent公式サイトより
【silent】第9話あらすじネタバレ
久しぶりに実家に帰ってきた佐倉想(目黒蓮)は、空になったCDラックを見て、大学にサッカー推薦で入ったものの、耳が聞こえにくくなったことで部活を辞めてしまったことや、青羽紬(川口春奈)に別れを告げると決めた日、母・律子(篠原涼子)に友達には病気のことを隠してしてくれと伝えたこと、そして大好きな音楽から自分を遠ざけてきた過去を思い出す。
引用:silent公式サイトより
一方の紬は、東京の部屋でCDを整理しながら音楽への想いについて考えていた。ある用事のために実家へ戻っていた戸川湊斗(鈴鹿央士)は、偶然にも同じタイミングで想も実家に帰っていることを知り、会いにいくことにするのだが…。
【silent】第10話あらすじネタバレ
青羽紬(川口春奈)の部屋にCDを借りにきた佐倉想(目黒蓮)は、2人の距離が近づいていく中で、紬の笑顔を見るたびにうれしくなる反面、ふと紬の声が自分に聞こえてこないことを寂しく感じてしまう。
引用:silent公式サイトより
横井真子(藤間爽子)から、どうして想と付き合わないのかを問われた紬は、そんな想の様子を心配し、なにか言いづらいことがあるのだろうから、呑気に付き合ってほしいなんて言えないと答えるのだった。
そんな2人の事情を紬の弟・青羽光(板垣李光人)から聞いた戸川湊斗(鈴鹿央士)は、あることを伝えるために想を呼び出すことに…。
【silent】第11話(最終話)あらすじネタバレ
「一緒にいるほど、好きになるほど辛くなっていく。…声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」と青羽紬(川口春奈)に想いを伝えた佐倉想(目黒蓮)。紬はそんな想に自分の気持ちを伝えるが、想には響かない。
引用:silent公式サイトより
お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士)から、想は桃野奈々(夏帆)から、それぞれある言葉を投げかけられる。そして、二人は別々にある場所へと向かう…。
…変わったものがあって、それでも変わらないものがある。8年という時を経て再び出会った二人がたどりつく結末とは…?
韓国ドラマファンがざわつく
「silent」を見た視聴者から韓ドラファンもネット上でざわついています。
理由は以下の3つがあげられます。
・ドラマ描写の余白がある
・メインビジュアルが韓国ドラマの画報っぽい
・ラブストーリーでも考察できる
韓ドラ界隈でsilentバズってる理由の一つ、絶対”描写の綺麗さ”があると思ってるんだけど、誰かからみたらそのシーンいる?って思うようなこのドラマの中で”余白”っていえるような画角がすごい好き これを日本の映画でもなくドラマで見れたことが嬉しい #silent pic.twitter.com/qLaZKQslwG
— ㅎㅇ (@cgxll__) October 8, 2022
1話放送直後から、韓ドラ民の間で話題になっていたフジテレビ木10ドラマ「silent」観ました😆
— Misa🌺韓国在住K-dramaライター (@misam34) October 7, 2022
韓ドラでも定番の映画チックな映像、演出、音楽。何より脚本が良い👏と思ったら、脚本家は29歳の連ドラ初の新人❗️
ドラマはとにかく脚本であることは、韓ドラが証明済なので日本でもその良い事例になれば❗️ pic.twitter.com/yXWOFqYaFf
「8年前」「ラブストーリー」「世田谷」
— ⚐ aya (@knt808) October 6, 2022
「割れてる」
もうこれだけを連想させられる中身の凝ったドラマ久々じゃない?
韓ドラ民が好きな考察部分も取り入れられてるから本当に凄いドラマになりそう#silent pic.twitter.com/U8sdkuZL0z
silentのポスター撮影に映ってる写真、見たことあるなと思って調べてみたらやっぱり全部韓国ドラマの画報っぽい!!
— 𝓃𝒶𝓅𝓅𝒿𓂃 ✿𓈒𓏸 (@nappiii94) October 7, 2022
我らがアンヒョソプもいるじゃん🥹
韓ドラオタクがみんなsilentに惹かれる理由はこれだったか🤭💕
ほんと久々にぶっ刺さる日本のドラマ🥲#silent#目黒蓮#川口春奈#社内お見合い pic.twitter.com/hZPORunoXx
韓ドラファンもざわつくほど「silent」に注目が集まっています。
最終話まで”まばたき”できませんね!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!まとめです!
まとめ
・「silent」は原作なしで完全オリジナル
・「silent」は人気の俳優陣に加え、若手の実力派スタッフが頑張っている
・「silent」は韓国ドラマファンもざわつくほど人気
これからもドラマ「silent」から目が離せません!
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